自分にとって、生まれた時から水とのつながりが強い。生まれたのも雨の日、飲み水は清水。家の近くには、沢があり、それがすぐに大きな川に流れ込んでいた。これからの季節、五月闇には無数の蛍が乱舞し、カジカガエルの涼しい鳴き声とせせらぎを子守歌に寝起きしていたものである。
川は、水底の小石まで一つ一つ見ることができ、本流に流れ込む北向きの川には、カワノリがよくとれた。夏になると、一日中といってよいほど川に入りっぱなしで過ごしていた。少し冷えると、水から上がり大きな岩に腹ばいになる。太陽の熱をため込んだ岩は、冷えた体を温めるのにちょうどよかった。また、川縁の水たまりは温泉のように暖まっていて、これに浸かっても体を温めることができたものだ。
学校にプールという物はなかったので、皆、川で泳ぎを覚えた。流れに逆らえば、泳ぐ力もつく。疲れれば、流れに任せて下流の浅瀬に戻っていく。魚取りには、ヤスを使った。潜って岩陰に潜むヤマメやニジマスを突くのである。未だに、清流や淵を見ると飛び込みたくなる。はしけやし・・・はしけやしである。上の写真は現在の流れである。
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