子どもの頃に、家の周りは自然豊かであった。カジカガエル、ウシガエル、イモリに鹿、熊、狸、狐、猿、イノシシ、カジカにヤマメにイワナ、川ガラス、カワネズミ、アカショウビン、ヒグラシの合唱、川岸には鉱泉がわき出ていた。中でも、夏のホタルは目に焼き付いている。大人も一緒に連れ立って、夕涼みがてら川風を受けながらのホタル狩りだった。箒を振れば、数匹のホタルがとれ、家に帰って蚊帳の中で放す。蚊帳に止まって点滅を繰り返す。見ているうちに寝てしまったものだ。
懐かしくなって、ホタルの見られる場所を探してみた。「昔は居たが・・・」と言うところが多い。
実際、自分の故郷も河川敷内の岩が庭石のために運び出されると、多量の土砂が洪水時に流れ、魚やホタルの数が減ってきたものだ。
行けそうな場所の情報を元に車を走らせる。その一つ。駐車場も広く、余計な灯りがない。舗装路であり、河川敷へも容易に降りられる。
何十年ぶりかで、捕まえては放しを繰り返し、五月闇を楽しむことができた。
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